麻生財務相、前代未聞の潜水艦「体験搭乗」防衛省の異様な隠蔽ぶり

文書開示に「10ヵ月かかる」
半田 滋 プロフィール

筆者は上記の文書の開示請求を行ったのと同じ日、防衛省に「2019年5月の海上幕僚監部の当直日誌および総務課長報告」を開示請求した。すると1カ月後、「開示決定等の期限の延長について」との文書が送られてきた。

中の文書には、文書開示するか否かの決定期限は「令和2年4月24日」とあり、期限を延長する理由として「開示・不開示の判断の検討および関係部局との調整に時間を要する」とあった。

文書開示要求を行ったのは今年6月20日だ。公開するか否か判断するのに10カ月もかかるというのだ。行政文書の開示により、国の行政機関の透明性・公正性を図るという情報公開法は名ばかりであり、国による恣意的な運用がまかり通る実態を、身をもって体験した。

 

全容を速やかに公開すべき

これは推測でしかないが、5月18日付の海上幕僚監部の当直日誌や総務課長報告には「麻生氏が体験搭乗した」とわかる事柄が記載されているのではないだろうか。

そこで同じ日に開示請求を受けた文書のうち、麻生氏の体験搭乗が記載されていない横須賀地方総監部の主要広報週間予定のみを開示し、麻生氏関連の記述がある文書の開示判断を非常識なほど延長させることにしたのではないだろうか。

もはや麻生氏の体験搭乗は東京新聞で報道され、麻生氏も認めているのだから、文書を速やかに開示するとともに、麻生氏による体験搭乗の全容を明らかにするべきだろう。

Photo by gettyimages

取材の過程で防衛省幹部から「財務省側が麻生氏の体験搭乗を『公務』と認めることに抵抗している」との話を聞いた。その結果、財務・防衛両省が「麻生氏の体験搭乗」を認めるまで、かなりの日数を要したことをここに記しておく。

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