12月21日 「神戸丸山衝上断層」が天然記念物に(1937年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1937年のこの日、丸山断層が国の天然記念物に指定されました。

 

丸山断層は、兵庫県神戸市長田区明泉寺町にある衝上断層(しょうじょう・だんそう、逆断層の一種)で、 1932年に京都大学助教授であった上治寅治郎により発見されました。

【写真】丸山断層
  丸山断層。画像左下の石垣に覆われている後代の神戸層群の上に、古い花崗岩層が乗っている original photo by City of Kobe(https://www.city.kobe.lg.jp/a21651/kanko/bunka/bunkazai/estate/bunkazai/syokai/maruyama_danso.html)

六甲山塊北側にある大断層の一部で、1億9000万年前の中生代初期の花崗岩漿からなる六甲山塊が、3000万年~100万年前の間に堆積した新生代第三紀層の上に衝き上げて、逆転した地層になっています。地下深くあった地層が、おそらくは大地震などの影響で、斜めに上の地層を突き破り、新しい地層の上にのってしまったと考えられています。

【図】正断層と逆断層
  正断層と逆断層の概略を示した図。逆断層のうち、断層の傾きが45度以下の緩い角度のものを衝上断層ともいう figure by bluebacks

この断層の発見により、六甲山地周辺の他の断層に関する研究も進み、東西方向に強く押す力によってできた六甲山地と、陥没したところに海の水が流れ込んで形成された大阪湾との相関関係について、「六甲変動」の考え方を生むきっかけとなったのです。

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