12月20日 日本初の霧信号所が設置される(1879年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

霧の深いことで知られる、青森県と北海道の間にある津軽海峡。本州側の岬にある尻屋埼灯台(しりやざき・とうだい)に、日本で初めて霧笛を備えた霧信号所が設置されました。この日は「霧笛記念日」と定められました。

【写真】尻屋埼灯台
  青森県の尻屋埼灯台 photo by gettyimages

霧笛は、20秒おきに4秒間「ボーッ」と鳴り響くもので、航行船舶の安全に大いに役立ちました。現在の霧笛は、 1マイル(約1.6㎞)以上の距離に達する音響を6秒以上発生できることが、船舶設備規定に定められています。

 

構造的には、電磁力によって発信板を振動させて音を出すダイヤ・フラムホーン(電磁式)と、圧縮空気によって吹鳴させるエア・サイレン(圧縮空気式)の2種に分かれます。

  2012年に登録有形文化財に指定されたエア・サイレン(圧縮空気式)の旧犬吠埼霧信号所霧笛舎。屋根上に吹鳴ラッパが見える photo by JAPAN COAST GUARD(https://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/choshi/topics/2014/1219/20141219_bunkazai_fog.html)

風情のある霧笛の音ですが、船舶用レーダーやGPS計器の進化と普及により必要性が薄れ、順次廃止されていきます。

2010年の北海道小樽市の高島岬にある日和山灯台(ひよりやま・とうだい)に併設されていた信号所の閉鎖で、日本の霧信号所は全廃されてしまいました。

  日和山灯台霧信号所の霧笛音(ダイヤフラムホーン:電磁式タイプ)

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