12月23日 東京タワー完成(1958年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

テレビ局の総合電波塔「東京タワー」が、1年半の工期と総工費28億円をかけ、鋼材 4000トンを使って完成しました。

東京・芝公園近くに建てられたタワーは、高さ333m(パリのエッフェル塔を抜いて当時世界一)、途中2ヵ所に展望台があり、東京の新名所となりました。2012年に東京スカイツリーができるまでは、日本で最も高い建造物でした。

【写真】東京タワー
  竣工目前の1958年11月(左)と、東京らしい冬ばれの空に映える完成翌年2月頃の姿 photo by gettyimages

設計者は、早稲田大学教授の内藤多仲(ないとう・たちゅう、1886-1970)が、日建設計社との共同で行いました。

内藤は「塔博士」と呼ばれ、名古屋のテレビ塔(1954年竣工)、大阪の通天閣(二代目、1956年竣工)、札幌のテレビ塔(1957年竣工)など、テレビ放送の開始などで各都市の高層塔の設計を多く手がけました。関東大震災でもびくともしない自邸(現在の内藤多仲記念館)など、構造設計にも手腕を示した建築家です。

 

正式な名称は「日本電波塔」。開業前に一般公募した愛称には、8万6269 通の応募があり、多い順に「昭和塔」「日本塔」「平和塔」だったのですが、223通と少数だった「東京タワー」が選ばれたのです。223人の中から抽選で、神奈川県の小学5年生が10万円の賞金を贈呈されたそうです。

正式名称の通り、テレビ、ラジオ(FM)などの放送送信設備を備えた集約電波塔(複数の事業者の電波を扱う)放送施設です。テレビ放送の地上デジタル移行後は、東京スカイツリーがメインになったものの、中継回線やサブシステムとして、デジタル波の送信設備を備えています。

関連の日:12月 1日 デジタル放送の日

ちなみに東京タワーを初めて“壊した”のは、ゴジラではなく、モスラだそうです。完成から2年半後のことでした。

【写真】現在の東京タワー
  最近の姿 photo by gettyimages