12月16日 東京~横浜間に日本初の電話が設置される(1890年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、東京の千代田区に電話交換局が設置され、東京~横浜間に日本で初めての電話が開通しました。交換手は女子7人と、夜間の男子2人。東京と横浜の加入者は、関係者を含め、それぞれ155人、42人だったそうです。

【写真】電話交換創始之地碑
  東京都千代田区の三井UFJ信託銀行本店ビルにある「電話交換創始之地」碑 photo by BlueBacks
【写真】電話交換創始の地周辺
  横浜市中区の電話交換局のあったあたり。取材時は工事中だったが、本来はここにも碑がある。交差点向こうのレンガ造りの建物は関東大震災後に建った市外電話局(現在は情報文化センター) photo by BlueBacks

電話番号の1番は東京府庁、2番は逓信省(現在の総務省、日本郵政、及び日本電信電話NTTの前身)でした。相手に話しかけるときの「申す申す」が「もしもし」になったという話は有名ですね。

電話局は、麹町区永楽町(辰ノ口といわれ現在の丸の内)と横浜居留地233番(現在の横浜市中区、日本大通駅南西方)に設けられました。設置された交換機は、磁石式単式交換機でした。

【写真】磁石式交換機と交換台の様子
  電話局の交換機と交換台の様子 photo by Kodansha Photo Archive

この磁石式の電話システムは、電話をかけた側が磁石式発電機のクランク・ハンドルを回すことで起電して交換機の電球を点灯させ、交換手が相手方へつなぐと相手方の呼出しベルを起動させる、というしくみでした。明治、大正期を描いた映画などで、ハンドルを回して電話をかける、あのシーンです。

【写真】磁石式卓上電話機
  磁石式交換機(左)と電話機の例。写真のものは卓上式 photo by Kodansha Photo Archive

なお、この10年後の1900年には、上野と新橋に自働公衆電話が誕生しています(9月11日)。高額だった契約料のため庶民層にまで普及しなかった電話が、徐々に人々の生活に浸透していくのは、公衆電話ができてからと言われています。電話の契約料が、個人で支払うには高かったため、とのことです。