12月15日 有人衛星ジェミニが初のランデブー飛行(1965年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日に打ち上げられたアメリカの有人宇宙船「ジェミニ6-A号」と、12月4日に打ち上げられた「ジェミニ7号」が、宇宙空間で合流し人類初のランデブー飛行(接近飛行)を行いました。

【写真】
  ジェミニ6宇宙船から撮影されたジェミニ7宇宙船 photo by gettyimages photo by gettyimages

ジェミニ計画は1962年に発表され、1966年にかけて実施されたNASAによる2人乗り有人衛星飛行計画です。

マーキュリー計画での有人宇宙飛行の成功を受けて、当時のケネディ大統領は「10年以内に人類を月に送り出す」という声明を出しました。このアポロ計画を実現するためには宇宙での共同作業が必要であり、その訓練のために生まれたのがジェミニ計画でした。

2人の宇宙飛行士を同時に宇宙に送り出すという意味で、ふたご座をさす「ジェミニ」の名前が使われました。

 

無人の試験機だったジェミニ1号と2号を経て、1965年打ち上げの3号による有人飛行、4号での船外活動(宇宙遊泳)、5号での長期の宇宙滞在(8日間の地球周回飛行)に続いて、6号と7号の世界初のランデブーへの挑戦となりました。

しかし当初、NASAにこの計画はなく、ジェミニ6号は軌道上にある無人標的機アジェナとのランデブーが目的でした。ところが、アジェナ標的機が軌道に向かう途中で爆発してしまったため、ジェミニ7号を先に打ち上げ、6号を改名した6-A号が続いて発射、両機のランデブーへと計画が急きょ変更されたのです。

ジェミニ7号
12月4日打ち上げ12月18日帰還
船長:フランク・F・ボーマン(Frank Frederick Borman II、1928- 、下の写真右)
パイロット:ジム・ラヴェル(James Arthur Lovell, Jr.、1928- )
【写真】ボーマン船長とラヴェル飛行士
ジェミニ6-A号
12月15日打ち上げ・12月16日帰還
船長:ウォルター・M・シラー(Walter Marty Schirra, Jr. 、1923-2007、下の写真右)
パイロットトーマス:P・スタッフォード(Thomas Patten Stafford、1930-)
【写真】シラー船長とスタッフォード飛行士

両機は、5時間あまりならんで飛行し、最短で30cmほどにまで接近することに成功しています。そして並んだまま、地球を3周回しました。また、このミッションに際してのジェミニ7号の宇宙滞在時間は、14日近く330時間35分にもおよび、それまでの最長時間を記録することにもなりました。

ジェミニ7号で排泄用機材の不具合が起きるなど、有人宇宙飛行の初期ならではの一幕もありました。6-A号の船長シラーは、この後アポロ7号にも搭乗しています。この時のミッションでは船内でハーモニカを吹くなど、いたずら好きな面を見せています(下映像、音量注意)。

  当時のランデブー映像とともに、シラーのハーモニカが聞ける映像。当時の交信記録なので音質は良いとは言えない。ミュート(消音)ギリギリの音量をお勧めする。イヤホン、ヘッドホン使用の際は、特にご注意いただきたい