神戸山口組幹部「ライフル惨殺事件」で見えた高山若頭「3つの戦略」

「カネより暴力」の論理
溝口 敦 プロフィール

任侠山口組に対しては打診がないようだが、組内はすでに六代目山口組には戻らず、このまま独立自前の組織で行くと機関決定しているらしい。なぜなら高山若頭には従前通り、山口組を変える気がないからだ。山口組改革を掲げる任侠山口組が戻れる道理はない。

 

中田逮捕で神戸は自壊

大阪の山口組関係者が言う。

「出所のとき、高山はグリーン車全席を借り切って名古屋に帰ったが、他方、ガードの若い衆はいい歳をしてキセル乗車でパクられ、マスコミを賑わせた。一時が万事、これです。上だけカネを使い放題、下は今日食う飯にも困っている。

高山はこういう山口組を変える必要はない、と。昔から若い衆は貧乏なんだ、歳をとればカネも入るわ、という考えなんだろうけど、今は歳をとってもカネは入らない。一生、貧乏のしっぱなしだ。

結局、高山は賢そうでいて、目配りが足りない。全国の警察は年内にも『特定抗争指定団体』に山口組各派を持っていく。指定されたら、今以上に組員はしのぎに困る。山口組は他団体とのつき合いが派手だが、その他団体だって山口組と一緒に沈没する。

山口組が暴力団の盟主なら、もう少し暴力団全体のことを考えていい。高山のやっていることは自分が服役する前の山口組に戻すってことだけ。だけど3派とも勢力はガタ減りだから、合わせたってやっぱりガタ減りだ。昔の山口組になれる道理がない」

碁にたとえられるかもしれない。高山若頭は局地戦ばかりに熱を入れ、大局を見ようとしない。そうとしたら、リーダー失格とされるかもしれない。

しかしながら神戸山口組は12月3日の山健組中田浩司組長の突然の逮捕で自壊の様相。高山若頭からすれば、敵の失着で、神戸山口組が投了する可能性さえでてきた。