写真:講談社写真部

女性らしさとキャリアを両立させたくて、海外にロールモデルを求める

働く女性が選択の幅をもっと広げるには
「女性がもっと力を発揮しないと日本は衰退する」と世界的投資家のジム・ロジャーズはベストセラー『日本への警告』(講談社+α新書)で力説した。一方で「世界の真実を正確に知ること」の重要性を訴える、2019年ビジネス書最大のベストセラー『ファクトフルネス』(ハンス・ロスリング他著、日経BP社)には、「日本では妻が夫の両親を世話するのがあたりまえだし、子供の世話も1から10まで母親がするものとされている」ので、「こんな文化がいやで、だから結婚したくない」と言う日本女性が多いと書かれている。世界は日本女性の「生きにくさ」を見て取っているようだ。
しかし、さまざまなカベを乗り越えて自分の道を切り開きつつある女性もたくさんいる。女性キャリアのリアルを語り合う女性限定セミナー「プロフェッショナルのアウトプット成功術」(2019年12月8日開催)に登壇する日経CNBCキャスターの佐藤友香さんは、「女性らしさとキャリアの両立をしている人が少ない日本社会に戸惑っていたが、海外にロールモデルを見つけた瞬間から人生が変わった」と語る。どんなロールモデルを見つけたことが人生を変えたのだろうか?

なりたい自分が見えない葛藤の日々

私は今、日経CNBCのキャスターとして経済番組を担当しています。仕事が充実していて、生きているのが本当に楽しいと思える毎日です。先週は、IMFの専務理事の来日会見を取材したり、デンマークに電話取材をしてリポートを作成したり。だんだんと自分の言葉で話すことができるようになってきて、なりたい自分に近づいている実感があります。

「なりたい自分」とは、「日本版エミリー・チャン」です。エミリー・チャンは、アメリカのジャーナリスト。CNN中国特派員を経て、今は「ブルームバーグ テクノロジー」でキャスターを務めています。「ブルームバーグスタジオ1.0」では、フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグやアップルCEOのティム・クックなどにも長時間のインタビューをしています。

 

私がエミリーをロールモデルに決めたのは、新卒で入社した総合商社で、「やりたいこと」と「なりたい姿」を見つけることができずにいた、苦しい会社員時代でした。大学時代に活動していた応援部チアリーダーズで、神宮球場からいつも見ていたなじみある会社だったという理由で入社したものの、なりたい自分が見えない葛藤の時期でした。