23区内に800ヵ所…東京の「ベスト・オブ・坂道」はこれだ

まるでジェットコースター

西の台地、東の低地

「江戸・東京は坂の町」──そう呼ばれているのをご存知だろうか。東京23区の地形は台地と低地の2種類に分けられる。台地とは都心西側、荒川と多摩川に挟まれた武蔵野台地を指す。15m以上の標高差があり、面積700km2の広大な台地だ。一方、東側の隅田川や荒川沿いには低地が広がっている。

階段・坂道研究家で、『凹凸を楽しむ 東京坂道図鑑』(洋泉社刊)の著者である松本泰生さんは言う。

『凹凸を楽しむ 東京坂道図鑑』(洋泉社刊)
 

「東京都心山の手は、武蔵野台地が小河川に浸食されて台地と谷地が複雑に入り組んだ、起伏に富み、多くの階段や坂のある街になっています。東京23区内には名前のある坂が800ヵ所以上、階段は山手線の内側だけで約650ヵ所、23区全体では2000ヵ所以上あります。

東側の低地と、西側の武蔵野台地の境界は、まさにJR京浜東北線の品川~赤羽間のラインに位置しています。このラインに急激な高低差のある坂が多数存在するのです」

坂道ファンのなかでも、急勾配の坂は「急坂」「激坂」と呼ばれて人気が高い。松本氏にとくに勾配を楽しめる坂を3つ挙げてもらった。