日産・新社長の実力と、脱ゴーンのカギを握る「影の社長」

「トロイカ体制」の役割分担
井上 久男 プロフィール

しかし、前述したように関氏はルノーとの関係から社長にこそなれなかったものの、副COOとしての担当は経営再建計画と商品。日産のアキレス腱の担当ともいえる。

関氏の働きに、これから日産が短期間で業績を回復させ、魅力ある製品を送り出せるかがかかっている。筆者の独断ではあるが、「影の社長」は関氏である。

関氏(Photo by gettyimages)

ただ、ルノーからの信頼があると見られる内田氏は、ルノーとの交渉ではキーマンとなる。ルノーとどのような関係を築けるかは、3社連合の今後にとっては非常に大切であり、感情論ではなく戦略眼をもっての交渉に期待される。

 

社長である以上、当然ながら全般の責任は内田氏が負うことになるが、主要な実務は関氏に権限委譲し、内田氏の主な仕事はルノーとの粘り強い交渉になるのではないか。

そして社内を明るく盛り上げるのがグプタ氏、きびしい現実に対応するのが実務的な能力の高い関氏となるだろう。