アマゾンの死角、ついにウォルマートの「逆襲」が始まった…!

株価の上昇がピタリと止まった
鈴木 貴博 プロフィール

ウォルマートの逆襲が始まった

結果としてこのMCXが連合としてはうまく機能しませんでした。業界からは大きな期待をされていたのにもかかわらず、ぶちあげた構想はなかなか実現しません。そのうちMCXに参加をする一方で抜け駆けで自社開発を始めていた一部の参加企業のほうが、新しい電子決済分野で業績を伸ばすような事態が起こります。

最終的にMCXは瓦解するのですが、そのことでウォルマートはGAFAが発展する中で大きな遅れをとってしまうのです。

 

さて、そのウォルマートがここ3年ほどでかなりいい形での反攻を始めていると、私のこの分野でビジネスパートナーたちが主張しています。要するにウォルマートは自前できちんとした対応を始めたのですが、そのことで一番の競争相手であるアマゾンの動きにストップをかけられる可能性が業界内で話題になっているわけです。

ちなみに先に傍証としてのウォルマートの株価の話をしますと、アマゾンと違い長期的に右肩上がりになっていて、この4年でほぼ倍増しています。投資家たちはアマゾンよりもウォルマートの攻め方のほうに魅力を感じているのです。

MCXの足かせがなくなってまず最初にウォルマートが力を入れたのが、マーケティングの自前化です。それまで使ってきた広告代理店を切り替えていく作業でもあるのですが、究極の狙いでいえばグーグル支配からの脱却でしょう。

せっかく自前で膨大な顧客ビッグデータをもっているウォルマートなので、それの活用方法には無限の可能性があるわけです。そこに本格的に力を入れ始めているのです。

もうひとつが金融機能の強化です。