「うーん、まあ、そういう記事を書いた奈美ちゃんも悪いよね」と、友人が言った。

私が悪い。言葉が、胸に突き刺さった。

それから、友人の周りにいた女の人たちが、口々に笑いながら言った。

「下着のこととか、私なら絶対に書けない。恥ずかしいし」
「あんな風に笑える書き方したら、それをネタにしてもいいって思われるし」
「ってか、ブラジャーにそこまで頑張れるの、すごいね」

彼女たちは、私を傷つけるつもりも、バカにするつもりもなかったんだと思う。
なんとなく、そういう悪気のようなものを感じなかった。わからないけど。仕方ないよ、我慢しなよ、という一種の諦めのようなものが漂っていた

最終的に、私は誰からも助けてもらえず、ただ居心地の悪い笑顔を浮かべながら、時間がすぎるのを祈るだけだった。最後まで勘違いしていた男の一人から、家の近くまで付きまとわれた。彼には去り際、「おっぱいの記事、自分で書いたくせに、ノリ悪ッ」と吐き捨てられた。

「奈美ちゃんがちやほやされてたから」

同性なら、セクハラまがいのことをされていたら助けてくれる。そう信じていた私は呆然としていた。男の対応よりも、女の対応の方が、ショックだった。毅然とした態度が取れなかった自分が情けなくて、悔しくて、涙が出た。

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友人にだけは思いの丈を打ち明けたくてLINEでメッセージを送ったら、謝罪の一言と、「奈美ちゃんがちやほやされてたから、他の女の子は面白くなかったのかもね」というような説明が返ってきた。

そこでようやく私は、生まれて初めて、異性からちやほやされていたことに気づいた。もちろん、下心のないちやほやだって存在するはずだが、受け取り方によれば、私が受けた行為だってちやほやだった。

憧れていた“女性扱いのようなもの”をされたはずなのに、現実は全然違った。