コウノトリが舞い降りた日

2001年(平成13年)4月12日、その発表は突然だった。

「雅子妃殿下におかせられましては、ご懐妊の可能性が出てこられました」

午後12時半に東宮大夫から発表があったことが報じられると、「今度こそは!」と、日本中がお祝いムードに包まれた。

2001年7月20日、妊婦検診で宮内庁病院に向かわれる皇太子ご夫妻。日本中がフィーバーしていた 撮影/JMPA

かつて、「とにかく1人産んでくれれば、日本経済のGDPも3%上がる」と言った関係者がいるというが、事実、その日の午後の東京株式市場ではマタニティ関連銘柄が急上昇。経済効果は20兆円になるとも言われたそうだ。

5月15日には、宮内庁は正式にご懐妊を発表。出産予定日は11月下旬から12月上旬と伝えられた。

妊娠の経過は順調で、6月に入ると、妊娠5ヵ月の安定期に入られた。その頃、超音波検査で胎児の性別がわかったようだが、ご夫妻は「誕生まで知りたくない」と希望された。そのお気持ちは、世間一般の、多くのご夫婦と変わらない。赤ちゃんに会える日をワクワクと待ちわびながら、おふたりは幸せな気持ちで日々を過ごされていたのではないだろうか。

2001年10月16日、スウェーデンのビクトリア王女来日のときに出迎えられる皇太子夫妻。お腹の赤ちゃんと会えるのを楽しみにしていた頃だ 撮影/JMPA

そして、2001年12月1日、午後2時43分。ついに、待望の第一子が誕生された。

身長49.6センチ、体重3102グラムの、元気な内親王(女の子)だった。