教育虐待は学業面だけじゃない

私の目からは、明らかな教育虐待に見えた。教育虐待は主に子どもの学業面がその標的となるが、試合に出られない、勝てないといった「スポーツ虐待」のケースも少なくない。

親側が「こうあってほしい」と思った通りにならないことが苦しい、腹立たしい。
子どもが「できないこと」に対する拒否反応が、虐待になって表れてしまう

-AD-

しかも、日本のスポーツ現場はいまだに暴力やパワハラを容認する土壌があり、親は何の疑いもなくわが子を圧迫する。この母親は息子の味方ではあるものの、父親の価値観を完全に否定できず揺れていた。

児童虐待で夫の暴力を容認してしまう妻と似ているが、虐待する主体は父親であることが多い。この家庭のみならず「(父親は)いつも温厚なのに、こと息子のサッカーとなると厳しくなる」と母親が言うのを幾度となく聞いてきた。

Yさんは「何をするのも最終的には子どもに決めさせてはいるのですが、ほぼ、うん、と言わざるを得ない状況に主人が持っていくんです」と言う。

例えばこういう風な印象で言われて「決断しろ」と言われた時、親と別の意見を言うことはできるだろうか Photo by iSotck

それは、子どもに決めさせている、とは言えませんね。
「でも、私も主人も、最後に決めるのは君だよって言ってます

でも、お母さんは、うんと言わざるを得ない状況にもっていくと思っているんですよね?
「はい、まあ、そうです」