コミュニケーション上手になる技

1 パソコンを立ち上げる前にやることは

朝、席についたら必ず自分から周りの席全員に声をかけます。「おはよう」のあいさつはもちろん、天気の話でも良いし、朝から夫婦げんかした話など、自分のネタで笑いを取ることもあります。あなたが思うよりも、部下は上司に話かけづらいと思っているもの。特に朝の声かけは組織の雰囲気をつくるうえでとても大切です。大げさに言うと、自分はここにいて良いのだ、楽しい環境で働いているんだ、そう思ってもらえるかどうかは朝の声かけにかかっているといっても過言ではありません。大きな声でどんどん話しかけて部下の笑顔で1日を始めましょう。

挨拶は上司と部下だけではなく空気をよくするものだ Photo by iSotck

2 「ちゃんと見ているよ」のポイントは会話から

以前、営業職の若手社員がこんなことを言っていました。「うちの上司は、私が営業から戻ると『どう?契約取れた?』しか言わないんですよ。売上のことしか考えられないなんて、つまらない人間だなと正直思っちゃいます」。似たようなケースに、上司に妊娠したことを告げるとお祝いや体調を心配する言葉もなく、「いつから休んでいつ復職する予定?」とひたすら聞かれた方もいます。

この上司の気持ち、私は痛いほどよく分かります。経営目標達成のプレッシャーの中、売上や人員の問題で頭を悩ませてギリギリのところで仕事をしているマネジャーたち。ついその心配事が真っ先に口をついて出てきてしまったのでしょう。でもメンバーからすれば、訪問先でお客さまとどんな話をしてきたのか、妊娠して仕事と体調管理のバランスをどう取ればよいのか、上司と話したいことは山ほどあるのです。まずは「どうだった?」「大丈夫?」ぐらいのざっくりした質問でも良いので、とにかくオープンクエッションから始めましょう。

なにげない会話からメンバーは「ちゃんと自分のことを見てくれている」と感じ、お互いの信頼関係を築くことができるのではないかと思っています。

ちなみに部下から妊娠の報告があったら、頭の中にいろいろなことがよぎっても、まずは笑顔で「おめでとう!」と元気よく返してください。部下は「会社は妊娠を迷惑と思っているのではないか」「このまま働き続けられるのだろうか」と不安な気持ちであなたの表情を観察しています。そして上司が一瞬でも迷惑そうな顔をしたら、間違いなく彼女は退職します。そして1年後には同じ部署の未婚女性も次々と退職します。