「検診では発見困難」という恐怖! 「血糖値スパイク」3つの対処法

心筋梗塞や認知症を起こす恐れも……

「食後の血糖値が140mg/dl以上に上がると血糖値スパイクが生じていると考えられます。この数値は正常な人に比べてかなり高いのですが、1〜2時間経つと定常状態に戻るのは、正常な人と同じ。

食後だけ血糖値が高いので、空腹時に受診する健康診断では発見されないのです。分かりやすい自覚症状もないので、血糖値スパイクが起きているかを自分で判断するのは難しいですね」

ドラッグストアなどでは尿糖検査紙が市販されているが、尿糖は高血糖状態が慢性的に続いてから初めて出るもので、糖尿病の患者でも尿糖が出るのは罹病期間が長い人だという。

まして血糖値スパイクでは、検査紙による尿糖検知はできないのだ。

原因は「生活習慣の乱れ」

以上のように発見が困難ながら、血糖値スパイクは糖尿病や心筋梗塞など重大な疾患のリスクを高めると指摘されている。

 

「血糖値が急上昇するとインスリンが一気に分泌され、分泌源の膵臓β細胞が酷使されます。このプロセスを繰り返すうちにβ細胞が機能低下を起こし、糖尿病にかかりやすくなると考えられています。ただ、詳細な因果関係はまだ証明されておらず、私を含め各国の研究者が解明に取り組んでいるところです」

心筋梗塞や認知症などほかの病気との関連についてもまだ分からない部分が多いという。ただし認知症に関しては、アルツハイマー型認知症の原因物質ともいわれるアミロイドβがインスリンの上昇によって脳内に蓄積するという報告もあり、研究の進展が期待されている。

血糖値スパイクのリスクはNHKスペシャル「“血糖値スパイク”が危ない」ウェブサイトをもとに、喫煙率と肥満率は「平成29年 国民健康・栄養調査結果の概要」(厚生労働省)をもとに作成
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2016年に放送されたNHKスペシャル「“血糖値スパイク”が危ない」によれば、アンケートに回答したおよそ16万4000人のうち男性の21%、女性の6%で“血糖値スパイクのリスクが高い”とみなされたという。

注目すべきは、女性に比べて3倍以上にもなる男性の21%という数値。およそ5人に1人の割合だ。なぜ男性のリスクが特に高いのだろうか?