日本株、ここへきて「中小型株」が大化けしそうなワケ

かなり驚異的なパフォーマンス
大川 智宏 プロフィール

「特徴的で癖のある銘柄」の躍進

特に、1ページ目の図に示したように2018年後半以降は小型株効果が軟調に推移しており、ベンチマークに対するウエイトの乖離や、低パフォーマンス銘柄を見限る動きから中小型株の流動性の低下がさらに進行し、その反動として現在の資金流入の影響が色濃く出ていたことも想定される。

ただし、現状は米中問題の解決の期待からの金利上昇が実現しているものの、周知のように対話と進捗は後ろにずれ込み続けている状況で、今後も金利の先高感が継続するかは不透明だ。

むしろ、これまで急速にポジティブな側面が市場に織り込まれてきた分、その反動に注意する必要があろう。

 

とはいえ、少なくとも現状は債券・株式の資産間の資金移動は淡々と継続している可能性が高いこと、そして仮に米中摩擦の話が延期、または頓挫した場合、真っ先に大きな反応を見せるのは景気に敏感な大型製造業である。

その期待の剥落が実際に起こり始めるまでは、短期的にこの流れに便乗しても損はなさそうだ。

また、2019年も早くも年末が近づいているが、今年の年始から11月28日現在までの日本株市場における高パフォーマンス銘柄を見ると、やはり小型株が主体だ。

ちなみに、足元までに小型株が戻しているとはいえ、年初来で見れば依然として大型株の方が優勢である。そして、銘柄の詳細を見ると、赤字銘柄の黒転は除外しても、2018年末の時点で特徴的で癖のある銘柄の躍進が多かったことに驚く。