日本株、ここへきて「中小型株」が大化けしそうなワケ

かなり驚異的なパフォーマンス
大川 智宏 プロフィール

大型株より中小型株のワケ

一方の中小型株は、基本的に小売りやサービス、情報通信といった内需を中心に構成されており、現在のマクロ環境下では相対的に見劣りするはずである。しかし、米10年債金利の反転上昇と同期して中小型株が上昇を見せているのは事実だ。

この背景としては、相互に関連しあう2つの要素が考えられる。金利上昇に伴って発生している、リスクオンのセンチメント物理的な需給だ。

 

リスクオンへの転換にともなって、株式市場への資金流入が続いているが、一方で現状の世界の株式市場を支配しているのは、個別企業のファンダメンタルズ分析に基づいたアクティブ勢の資金ではなく、マクロ動向の変化に依存したパッシブ資金である。

単純なリスクオンの資金に加えて、米金利の上昇に伴って債券が売られ、その投資家の資金が株式市場へと流入している可能性が高い。

資産間のウエイトの変化を利益の源泉とする投資家のスタイルは、債券や株式といった資産クラス、または各国の主要株式指数への投資である。

そして、全体がTOPIXなどの株価指数に沿って買われると、流動性の低い中小型株は大型株に比べて物理的な需給による押し上げ効果を受けやすくなり、相対的に中小型株が強くなりやすい