神戸山口組幹部「軍用ライフルで射殺」の全容…殲滅戦争の火蓋は切られた

すべては「再統一」のためなのか
時任 兼作 プロフィール

山健組の事件はすでに2件発生しているという。

1件目は、山健組の若頭で分裂抗争の実質的な統括役とされた、与則和組長の襲撃だ。今年4月18日、神戸市内の商店街で何者かに背後から刺された。

もうひとつは、山健組事務所前で発生した事件。10月10日、同組組員2名が老齢で病身の弘道会傘下の組員に射殺されている。

 

起こるべくして起きた

警察によれば、10月18日に出所した高山氏は、その日行われた出所祝いの席上、獄中から出した指示通りに物事が運んでいないことを叱責し、こう檄を飛ばしたという。

《入江(禎・二代目宅見組組長。神戸山口組の副組長)に組を戻させろ。それから寺岡(修・侠友会会長。神戸山口組の若頭)、正木(年男・正木組組長。神戸山口組総本部長)もだ。組を戻させて引退させろ。そうしないなら、戦争だ》

早くも「宣戦布告」の厳命を下したわけだが、ここでは山健組や三代目古川組の名前は上がっていなかった。それだけに、今回の事件は衝撃的だった。

しかし、警察にしてみれば、言わずもがなのことだったようだ。