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神戸山口組幹部「軍用ライフルで射殺」の全容…殲滅戦争の火蓋は切られた

すべては「再統一」のためなのか

すさまじい銃声

「殲滅作戦がついに本格化した」

捜査関係者は息をのんだ。

11月27日夕刻、尼崎市内の路上ですさまじい銃声が響き渡った。銃撃され射殺されたのは、神戸山口組幹部の二代目古川組元組長、古川恵一氏。

同氏は、2015年の山口組分裂時に六代目組長側からの引き留め要請を受けながらも寝返り、神戸山口組に参加。その後、2017年に神戸山口組が分裂し任侠山口組が設立されると、二代目古川組の大部分が新組織に合流したため、古川氏は組長の座を後任者に譲り、三代目古川組の総裁に就任していた。

 

こうした2度の分裂騒動の結果、尼崎市内には3組織が対立する構図ができあがったという。警察幹部が語る。

「初代古川組の本部は尼崎にあり、同市はおひざ元のようなものだったが、神戸山口組と任侠山口組の分裂によって古川組も二分された。当初は両組織とも三代目古川組を名乗っていたが、その後、任侠側はこちらが本家とばかりに古川組と改称。この2年、双方が熾烈な争いを繰り広げるようになっていた。

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そのすきを突いて、山口組が進出。中核組織・弘道会の武闘派組織として名高い野内組が割って入る形で登場し、三つ巴の形になった。今年9月には、三代目古川組の主要組織・権太会を引き抜いてもいる。こうした対立構図を見ると、再統一への狼煙、見せしめとして古川は恰好の対象だった」