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トランプ弾劾、いよいよ「待ったなし」になってきたワケ

アメリカの憲法と国家を守るために

弾劾が発議されるのは間違いない

トランプ大統領の弾劾を調査する、証人喚問が一段落した。

ホワイトハウスが協力を拒んでいるので、ジュリアーニはじめ政権の中枢の人びとは、証言しない模様だ。ウクライナ疑惑の大筋は明らかになった。民主党は弾劾の理由書(アーティクルズ)を起草している。

世論はどうか。およそ50パーセントが弾劾に賛成。だが、共和党支持者やトランプ信者は、弾劾反対を崩していない。どこまで弾劾に賛成の割合を伸ばせるか、民主党は正念場を迎えている。

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大統領の弾劾は、二段階になっている。弾劾(インピーチメント)は、大統領をやめさせる裁判のこと。まず、下院が弾劾を調査し、証人を喚問する。そして弾劾の理由書をまとめ、委員会、そのあと下院の本会議で議決する。賛成票は過半数でよい。下院は、検察官の役割だ。

つぎは、上院で審議して、弾劾の可否を票決する。過半数ではなく、三分の二の賛成が必要だ。上院議員は一人ひとりが陪審員にあたり、めいめい判断して、有罪/無罪を投票する。上院が、裁判所の役割を果たすのである。

 

この先の見通しはどうか。下院ではいま、民主党が多数である。弾劾が発議されるのは間違いないだろう。

上院(定数100)では、共和党が多数である。弾劾の成立には、民主党が全員、弾劾に賛成するのに加えて、共和党の上院議員20人が賛成に回る必要がある。ハードルは高い。弾劾のカギを握るのは、共和党の上院議員なのだ。