1888商品を徹底調査!「第3の保健機能食品」を総点検してみた

トクホより薄弱だった「科学的根拠」
高橋 久仁子 プロフィール

99物質のなかには、なじみのあるものもあれば聞いたこともないようなものも含まれている。じつにさまざまな物質が使われているが、目を引くのは「硝酸塩」も関与成分の一つとなっていることだ。

硝酸塩は野菜に含まれる成分であり、食品添加物(発酵調製剤、発色剤)としてチーズや清酒、食肉製品や鯨肉ベーコンに使用が認められているが、どちらかといえば嫌われがちな物質である。それが「特定の保健の目的に資する」関与成分として扱われていることには、少々不思議な気がする。

 

ちなみに、その届出表示は「硝酸塩は、水に溶けると硝酸イオンとなり、硝酸イオンには、血圧(拡張期血圧)を下げる機能があることが報告されています」である。

最多コンビは「EPA+DHA」

関与成分が2種類では「EPA+DHA」の組み合わせが最も多く(139品目)、それ以外は品目数2桁台だった。

EPAやDHAは青魚に多く含まれる Photo by iStock
拡大画像表示

「イチョウ葉由来フラボノイド+イチョウ葉由来テルペンラクトン」(78品目)につづき、「ルテイン+ゼアキサンチン」(31品目)、「ラフマ由来ヒペロシド+ラフマ由来イソクエルシトリン」(15品目)、「ビルベリー由来アントシアニン+ルテイン」(12品目)の順となっている。

さらに、品目数1桁台では、さまざまな組み合わせが延々とつづく。

関与成分が3種類以上になると、同一成分の組み合わせはわずかに1〜3品目だった。

なぜか単独では使われない物質

複数関与成分の組み合わせは、単一関与成分として存在する物質どうしの場合と、複数関与成分の組み合わせにしか存在しない場合とがある。

前者の例としては、「難消化性デキストリン+GABA」あるいは「GABA+リコピン」等が挙げられる。

後者の場合は、「イチョウ葉由来フラボノイド+イチョウ葉由来テルペンラクトン」や「ラフマ由来ヒペロシド+ラフマ由来イソクエルシトリン」などがある。これらは「イチョウ葉由来物質」あるいは「ラフマ由来物質」として、ひとくくりの単一関与成分と見なすべきかとも考えたが、ここでは2物質ととらえておく。

Photo by Getty Images
拡大画像表示

これ以外では、たとえば「EPA+DHA」の場合、DHAは単一関与成分としても用いられているが、EPAは単一関与成分としては存在しない。同様の例として、「アラキドン酸」「ゼアキサンチン」「コンドロイチン硫酸」「ケルセチン配糖体」等がある。