入社後の定着率を左右するのは「巻き込み主体力」にあった

内定も入社も、ゴールじゃない
田中 瑠子 プロフィール

すぐに辞めずに活躍できる人

「実際、ReaLには、『最高に楽しい社会人になりたい』『仕事を楽しめる力を身に付けたい』と希望して入ってくる学生が大勢います。ですが、内定獲得が目的になってしまうと自分のキャリアを考える長期的視点が欠けてしまう。『何のために働くのか?』という本質にまず立ち戻り、どう働きたいのか、自分はどう活躍するのかをイメージし考えてもらうようにしています。

ですから、エントリーシートの書き方講座や模擬面接講座などの“就活対策”のマスに対する講座は一切行っていません。ほとんどが個別のコーチングのみで、卒業生の1社目定着率は92%です」(前出・西村さん)

ディスカッションする学生たち(写真提供/ReaL)
 

では、すぐに辞めずに1年目から活躍できる人材とは、どういう人を指すのか。全国の学生に16年接してきた西村さんに、共通する要素を聞いた。

活躍できる人材(1)
自分から相手を巻き込むことができる「巻き込み主体力」

コミュニケーションを積極的にとり、相手のアクションを引き出す。チームで仕事を進める上で、重要なのが「巻き込み力」。そして、意図して自らのゴールへ巻き込む「主体力」も必要だ。

社会に出れば、仕事のほとんどはチームで達成していく。経験やスキルのない社会人1年目ではとくに、周りの力を借りなければ物事は進まない。

「まずは『自分だけで解決しなくてはいけない』という思い込みをさっさと捨て、わからないことはわからない、できないことはできない、教えてもらえますか、と言葉で伝え相手の力を引き出せる素直さが大切です」

コミュニケーションツールが超速で進化する中、学生の変化を目の当たりにしているという西村さん。それが「人と話す機会が相当減少している」点だ。就活では、SNSやマッチングアプリを通じて社会人の先輩に会う機会は得やすく、情報収集もかつてよりも確実に容易になっている。しかしだからこそ、コミュニケーションの受け身化が進んでいるという。