沢尻エリカの元カレ逮捕で再燃…アパレル業界「クスリ漬け」の黒い噂

意外な場所にヤクザの影がちらつく
現代ビジネス編集部

クスリと「クラブ人脈」の関係性

一つ目の裏原宿の特殊性とは、その成り立ちと発展に「クラブ」文化が密接に関係しているということだ。

そもそも、沢尻エリカが所持していた合成麻薬MDMAは「エクスタシー」という別名のほかに、クラブ通いの若者たちからは「パーティードラッグ」と呼ばれる代物だ。摂取すると多幸感が得られ、末端価格は1錠数千円程度と比較的安価なことから、特にクラブでの集団利用が懸念されている。

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MDMAとクラブの親和性は、日本でも証明された。1990年代に入り、ディスコからクラブへとブームが移り変わるタイミングで、MDMAを爆発的に普及する。奇しくもこのタイミングは、裏原宿が注目を集める時期と一致する。なぜなら、その時すでに裏原宿とクラブは表裏一体の関係にあったからだ。

裏原宿を拠点とするファッションブランドのデザイナーには、DJやアーティスト、バンドマンといった音楽関係の経歴を持つ人がたくさんいましたから、自然と裏原宿近くにあるクラブに出入りする機会が多かったのは事実です。また、当時のクラブには素行は決して良くないけど、センスの良い若者も多くいて、彼らがデザイナーやカメラマン、スタイリストといったクリエイティブな職種に就くことで、昼の仕事でも結び付きを強めるといったことがザラでした」(前出のファッションジャーナリスト)

 

裏原宿のファッションブランドが世間に浸透した要因として、雑誌の特集が挙げられるが、その企画段階に携わる関係者たちがいずれもファッションブランドを起点とした「クラブ人脈」であった、というケースは当時は珍しくもなかったという。

裏原宿で立ち上げたブランドが、クラブを通じて雑誌で特集が組まれ、人気を集めて売り上げを伸ばし、同時にクラブにも多くの人とカネが集まってくる。もちろん、その中には、クラブとの親和性が高いMDMAに代表されるクスリも、というわけだ。