「やりたいこと見つからない」と言い続ける人たち、その意外な共通点

主観は幸せを決め、客観は意味を与える
北野 唯我 プロフィール

大半の人がBeing型

やはりそういった人たちは目立つために、メディア出演などを通して自然と目につく機会が増えます。YouTubeやインスタグラムなどの影響もあり、何者でもなかった人がある日を境に人気者になるといった光景も日常茶飯事となりました。

何者にでもなれる時代だからこそ、いまだに何者にもなれていない自分に焦ることもあるでしょう。やりたいことがないとこの時代を生きていけない、と。

 

実は、大半の人がBeing型です。「何がやりたいか」よりも「いかに充実感や満足感を得られるか」に心地よさを感じることのほうが普通なのです。好きなことをする、などはその状態になるためのひとつの手段に過ぎません。

一夜にして人気者になった人物もほとんどが「ToDo型」ですし、世にあふれている成功哲学の類もたった1%の特別な人たちが書いたものです。方法論が異なるために参考にはならないことのほうが多いでしょう。

ですが、Being型の人たちがやりたいことを見つけらない理由があるのも確かです。それは、意外にも、物語を作り出す力が不足しているから、に尽きます。

物語力を身につける

やりたいこと。つまるところ、それは妄想のことです。

例えば、YouTuberとして大成功を収めたいという夢を掲げたとして、その時点でそれは実現していない出来事です。この妄想に血を通わせるためには、できる限り起こりうる設定を詰めて物語を進めていかなければいけません。

もちろん実際には経験しないと分からないことばかり。しかし、夢や目標を実現するにあたり、自分に何ができそうで、自分の身にどのようなことが待ち受けているかを考えられないと実感が湧いてきません。実感がなければ行動にも移さない。つまり、無理にでも設定を作り、物語を進めていかないと、やりたいことはいつまでも実現しないということなのです。