罪を与える言葉は、実は解決にはならない

では、一体どんな言葉をかければ良いのだろう。トンミ氏や、性教育に精通した同僚たちが出した答えは以下のようなものだった。

大事なのは、自分の体や性に関することにポジティブな思いを保ったまま、リスク回避のスキルを伝えることです。このケースにおいてまず伝えなければいけないことは、責められるべきは、少女に群がった大人たちとその状況だということです。彼女自身や彼女の体、セクシュアリティではありません。

だからこそ、ただ“やめなさい”、“ダメ”と言うのではなく、“あなたが美しいのは本当だけど、ウェブに写真を流すことにはいろんなリスクがある。それなのにそれを止めずにあなたを危険に晒し続けた大人たちが間違っていた”“ただ、そういう大人たちが存在しているのは事実だから、自分の裸を投稿するのはやめよう”と丁寧に伝えることが重要なのです。決して、彼女が自分の体や自分自身を恥じたりするような言葉をかけてはいけません。

もちろん年齢によって、内容や言葉選びは大きく異なります。しかしいずれにせよ、“困ったときに相談してほしい”と心から願うのであれば、大人側は責める対象を間違ってはいけません」(トンミ氏)

またトンミ氏は、「どんな行動にも、必ず理由があります。大人からしたらありえないと切り捨ててしまいがちなことも、その子にとっては違うかもしれない。なぜその子はその行動を続けているのか、それはどんな意味を持つのか。子供たちにとって、大切、必要と感じるならそれはなぜなのか、率直に話し合うしかないんです」と言葉を続けた。

責めや怒りは解決にならない。なぜを思いを持って話し合うことだ。photo/iStock