百貨店の閉店ラッシュが止まらない…ありがとう、そしてサヨナラ

寂しいけれど、これが現実 
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デパ地下だけ人がいても

アパレルの売り上げが落ち、コストカットを進めるにつれ、量販店のテナントが増えていく。特別な場所だったはずの百貨店が、どこにでもあるようなショッピングセンターに成り果ててしまう。

不振のアパレルに代わり、百貨店の食い扶持を稼いでいるのは「デパ地下」だ。平日の夕方でも、デパ地下だけは多くの客でごった返す。

 

経済産業省の商業動態統計調査によると、およそ40年前の'80年、百貨店・スーパーの売り上げ比率は食料品30.8%に対し、衣料品が42%だった。

これが'18年には、食料品59.4%、衣料品20%という割合に変化した。アパレルのテナントよりも、デパ地下のほうが3倍も売り上げている計算になる。

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考えてみてほしい。デパ地下といえば大きくてもせいぜい2フロア程度だ。対して、地上階のほとんどはアパレルで埋め尽くされている。それなのに3倍もの売り上げ差があるのは、まさにアパレルの惨状である。

「デパ地下が好調なのは、生活のスピード感が早くなり、1年に数えるほどの『ハレの日』ではなく、ちょっとした特別感をより頻繁に味わいたいと思う人が増えたからではないでしょうか。

ちょっと贅沢したい、と思ったらデパ地下の食品を買えば済んでしまうわけです。

各百貨店のデパ地下ではテナント側も利益がおおむね出ているはずです。その理由は、家賃比率の安さもあるでしょう。アパレルテナントの家賃は売上高の4割前後、一方で食品は2割程度と言われています。

アパレルは半年ごとに在庫処分に直面しますが、食品は毎日少量の在庫で回せるのでロスも少ない」(前出・北村氏)

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