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ビッグデータが切り開く、中国の「超先進IT社会」と「超監視社会」

利便性は「絶対服従」の入り口か?

信用スコアが「金融包摂」を実現している

電子マネー、アリペイの発展によって、アリババは単なるウェブ上の巨大なマーケットではなく、IT一般において極めて重大な存在になった。

アリペイは、単に決済手段としてだけでなく、ビッグデータを収集する手段として重要であることが分かってきた。それを利用して、さまざまの新しい事業が始まっている。

その1つが「芝麻信用(セサミ・クレジット)」という信用スコアだ。これについては、すでに、9月9日の「中国『超先進的電子マネー社会』の光と影〜一方、日本は何周も遅れ…」で書いた。

これを用いることによって、従来は融資を受けることができなかった農村部の企業や零細企業が借入れできるようになった。個人融資も可能になる。

これまで融資などの金融サービスを受けられなかった人々が、受けられるようになることは「金融包摂」と呼ばれる現象で、望ましい動きだ。

 

 
従来の中国では、「信用の欠如」が経済発展にとって大きな障害になっていた。

そのため、国民の大部分は金融サービスを受けることができなかった。そして、「利用履歴がないために信用度が評価できず、そのために金融サービスを受けられない」という悪循環に陥っていたのだ。これを信用スコアが解決しつつあるのだ。