沢尻エリカ逮捕の5ヵ月前、日本史上最大のクスリ事件が起きていた

芸能人の一斉摘発が激増した理由は…
現代ビジネス編集部

日本はクスリの罪が軽すぎる

前述の通り、違法薬物をした有名人の摘発が相次ぐたびに各メディアで大々的に報じられるため、日本中に薬物汚染が広がっている印象を受けるが、諸外国と比べると、その流通量は少ないというのが現状だ。ヤクザ自身も、今のきわめて限られた量以上のクスリをバラまけば、末端価格の維持ができず、警察の捜査も今以上に激しくなり、仕事がやりづらくなることを理解している。

そこで話は戻るが、この事件の真相として推測されうるのが、日本が「クスリの大保管庫」になっている、ということだ。

もちろん、1トンの覚せい剤は日本のヤクザに売り渡される可能性はある。しかし、逮捕されたのがいずれもチャイニーズマフィアと疑われる中国人たち、そして香港から覚せい剤が密輸されていたことから、日本を一時的なクスリの保管場所として密輸し、日本を起点に別の国々に発送しようとしたのではないか、という見方が大勢であるようだ。

 

それではなぜ、日本が「クスリの大保管庫」として選ばれるのか。それは日本が、世界的に見て違法薬物に対する刑罰がきわめて軽いからだ。

沢尻エリカ容疑者は、都内の自宅で家宅捜査が行われた際に白いカプセル錠が見つかり、のちに鑑定でMDMAと発覚。逮捕後、「私の物に間違いありません」「10年以上前から違法薬物を使用している」と供述し、容疑を認めている。

ただ一方で、尿検査ではMDMAを含む違法薬物の成分は検出されておらず、使用での立件が難しいことから、本人の反省など情状酌量から起訴猶予になり、釈放される可能性も高い。また、起訴処分になっても初犯ということで、懲役1年〜1年半、執行猶予3年ほどで済むという見方が出ている。