沢尻エリカ逮捕の5ヵ月前、日本史上最大のクスリ事件が起きていた

芸能人の一斉摘発が激増した理由は…
現代ビジネス編集部

過去最大“1トン600億円”の覚せい剤

事件が明るみに出たのは、今年6月5日。静岡県南伊豆町の海岸で、不審な小型船の中からおよそ1トンにも及ぶ大量の覚せい剤が発見されたのだ。

警視庁組織犯罪対策部5課によれば、数年前から「不審な船が港をうろついている」との通報を受け、覚せい剤密輸事件の疑いがあるとみて内偵捜査を開始。その結果、中国人の男たち7人が覚せい剤を密輸をしていることが判明し、現場で荷下ろし作業をしている彼らの身柄を拘束したという。

Photo by iStock

この時摘発された覚せい剤は香港から流入したものとされているが、驚くべきはその量である。「1トン=1000キログラム」という量は、日本全国の覚せい剤の年間押収量に匹敵する(平成29年の年間押収量が1159キログラム)だけでなく、平成28年時点で過去最大量の摘発とされていた597キログラムを2倍近く引き離している。

一度の薬物の押収量としては覚せい剤だけでなく大麻なども含め日本の薬物史上過去最大量であるだけに、その末端価格も「600億円分」と、これまた過去最高額である。

 

ただ、気になるのが1トンもの大量の覚せい剤をどう売りさばく予定だったかである。

1トンもの覚せい剤なんて、本来日本に入ってくる量とは考えにくい。犯人グループらの素性がまだ分からないので何とも言えませんが、少なくとも覚せい剤を1トンも仕入れる日本のヤクザなんていないでしょう。もしこれほどの量の覚せい剤が日本に流通したら、現在の需給関係のバランスが崩れ、市場価格は下がって大損するわけですから」(前出の捜査関係者)