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アマゾンに逆風か…ビジネスモデルの「根幹」が揺らぎかねないワケ

支配力から影響力の時代へ

アマゾンは「ペイン型」のビジネスモデル

これまで世のビジネスパーソンが抱える悩みを鮮やかに構造化し、救いの手を差し伸べてきた北野唯我さん。デビュー2作で累計26万部を達成し、その驚異的な売れ方で「令和のビジネスリーダー」と呼ばれている。その北野さんが、このほど最新刊『分断を生むエジソン』を上梓した。

組織づくりのプロフェッショナルとして、北野さんがこの本で伝えようとしているのは、世の中や職場に分断が生まれてしまう仕組み、そのなかでリーダーが果たすべき役割についてだ。そんな新刊から、立ちはだかる壁に挑み続けるビジネスリーダーに必要なエッセンスを短期集中連載でお伝えしていく。今回は「最強」と呼ばれるアマゾンのビジネスモデルの正体について解説してくれた。

アマゾンの企業戦略を解説した書籍は書店に山ほど並んでいますが、その支配力の正体について本質的理解にまで及んでいる書籍はほぼ見かけません。重要なのは目に見えている戦略ではなく、創業者ジェフ・ベゾスが世界をいかに認識しているかだと思っています。

実はアマゾンの力の源は、ベゾスが「ペインとゲイン」の関係を理解したうえで、ペイン型に徹底していることにあるのです。

 

商品やサービスは「ペイン型」「ゲイン型」のどちらかに分類されます。前者は本質的に面倒で、コストであり、苦痛であるものを取り除くもの。一方で、後者はそれ自体が楽しく、面白いものです。

弁護士を雇うことはペインです。弁護士のお世話になるのは何かしらのトラブルに対応しなければならない状況でしょう。楽しい感情が沸き起こることはありません。しかし、私たちは弁護士に対してお金を払います。なぜなら、さきほどの説明の通り、苦痛を取り除いてくれるからです。