# リーダーシップ

「弱いリーダー」こそが、なぜか「大活躍する時代」になりそうなワケ

強いだけのリーダーの時代は終わった
北野 唯我 プロフィール

強い「だけ」のリーダー

投資銀行を経験後に自身の会社を起業した彼は、1日20時間の労働を土日も関係なしに10年間続けたといいます。そして、ある朝自分の体が全く動かなくなってしまったことに愕然とします。

ドクターに言い渡された病名は白血病でした。

〔photo〕iStock

がむしゃらに働いていたときの心境について、彼は「従業員の人生を背負っていたから」と振り返っています。そして、彼自身がたどり着いた答えを若手リーダーたちに伝えました。

「リーダーは重い責任にもがきながら前に進む必要はあるが、まず自身をひとりの人間として認識すべきだ。健康を害すほど自分をないがしろにしてはいけない」

 

それまで、リーダーは無理にでも完璧さを演出しなければならないという暗黙の了解がありました。彼の病気の告白は若手リーダーたちへ弱さを見せることの自由を与えたのです。スピーチが終わると会場に大きな拍手が巻き起こり、それ以降YGLの年次総会では「リーダーの弱さ」をテーマに議論するようになったといいます。

当然ながら、求められているのは単なる弱さではありません。強さも、弱さも、知っているリーダーが求められているのです。では、強い「だけ」のリーダーが新時代の組織にそぐわない理由とは一体何なのでしょうか?

ずばり、偉大な目標の喪失です。