信頼していたのに…

「2年に1回、マンモグラフィ検診を定期的に受けてきました。それなのに、なぜ早期発見できなかったのですか?」

強いまなざしで40代の女性に、そう問いかけられ、返す言葉がありませんでした。私が乳がん罹患後、NPO法人キャンサーネットジャパン(CNJ)認定乳がん体験者コーディネーターとして、都内のあるクリニックで相談を受けていたとき、乳がん患者さんから突きつけられた質問です。

マンモグラフィ検診を受けていたにもかかわらず、進行した乳がんが見つかる……。そんな女性は決して少なくありません。前回の記事で、マンモグラフィでは、読影時に乳房構成を評価する際、4段階に分けることが決められていることを取り上げました。

左から、脂肪性、乳腺散在、不均一高濃度、極めて高濃度。右ふたつが「高濃度乳房」にあたる。写真提供/NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)

特に、高濃度乳房(「不均一高濃度」と「極めて高濃度」の両者を合わせて「高濃度乳房」と定義)※2では、脂肪性の乳房(「乳腺散在」「脂肪性」)に比べて、しこりなど(病変)の検出率が低い――。要するに、しこりが見つけにくいことがわかっています※3

2017年3月21日に日本乳癌検診学会・日本乳癌学会・日本乳がん検診精度管理中央機構が発表した「対策型乳がん検診委おける「高濃度乳房」問題の対応に関する提言」によると、高濃度乳房は、乳がんリスクが高くなるとも言われています。また、閉経前の女性は高濃度乳房の割合が高く、40代女性では6割を超えると推測されているのです※4