日本初!百貨店に「女性用アダルトグッズ常設店」ができた深い理由

80代女性や男性同士での来店も
日向 琴子 プロフィール

加えて、元々アダルトグッズは"男性が視覚的に興奮するため"に作られてきたという背景がある。

バイブレーターを手にした男性は、自分自身ではできないような激しい動きをバイブに託そうと乱暴に挿入したり、かき回したりしがちである。しかしそれでは女性は痛いだけで官能には程遠い。バイブで女性を感じさせようと思ったら、実はなかなかハードルは高いのだが、それを男性に伝えられる女性は少ないのが現状だ。

中イキではなく外の方がイキやすいという女性も多い。結果、ラブホテルで彼に「どっちが良い?」と聞かれたら、女性はジレンマの結果、ローターを選ぶという平和的解決手段を取っているのだ。

 

なぜ百貨店で販売されるのか

「iroha」はアダルトグッズメーカーであるTENGA初の女性向けセルフプレジャーブランドとして2013年にスタート。和モダンをデザインコンセプトにし、企画から開発、広報まで全て女性スタッフチームが行なっている。

バラエティショップや一部のコスメショップなどでも販売されているが、やはり人目が気になるのか全体的な売上の8割はオンラインショップによるものだという。

写真は通販人気No.1の「イロハスティック」という名のローター。値段も1200円(税抜き)と比較的安価で挑戦しやすい
 

ECサイトに力を入れる企業も多い中、なぜ今、あえてデパートという実店舗でアダルトグッズを売ることになったのか。iroha広報の本井さんはこう話す。

「デパートへの出店は大丸さんからお声掛けいただきました。そこには大丸梅田店の男性スタッフ二人の熱い想いがありました。お二人は離婚やセックスレスのお悩みを多く聞くこともあり、そういったことをもっとオープンに話せる場所があっても良いのではないかと考えていたそうです。

パートナーとの愛を深めるためのコンテンツのひとつとして『iroha』を販売したいとのオファーを受け、1回目のポップアップストア開設となりました。周りからはネガティブな反応も多かったそうですが、最終的には経営陣からの後押しがあり、通常1週間の期間限定ストアを2週間に延長しての開催となりました」

「セルフプレジャー」と聞くと、つい「ひとりで行う密かな悦楽」を連想してしまうが、来場者にはカップルも多く、40代、50代、なかには70代の夫婦もいらしたという。

関連記事