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香港区議選「民主派圧勝」で中国が警戒する米国介入リスク

「一国二制度」はどうなってしまうのか

劇的な勝利

389議席対60議席――誰も予想しなかった驚愕の選挙結果だった。

民主派たちが、「光復香港」の4文字に祈りを込めた香港区議会議員選挙が、11月24日、予定通り行われた。18区452議席を巡って、民主派と親中派(建制派)との全選挙区一騎打ちだった。

選挙は香港全土約600ヵ所で、午前7時半から午後10時半まで投票。294万人が投票し、投票率は71.2%と過去最高に上った。

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選挙当日、香港のテレビは延々と続く投票の列を映し出していた。香港中で大行列が起こっている。どの選挙区でも、1時間、1時間半待ちとなっているが、それでも香港市民は投票に行った。

結果は、冒頭に示したように、民主派の圧勝となった。

 

私が注目していたのは、2つの選挙区だった。一つは、南区海怡西選挙区である。

ここからは当初、アメリカ議会でも香港の民主化を訴えるスピーチをした民主運動家、黄之鋒氏が出馬しようとしたが、選挙委員会に立候補を許されなかった。「香港独立につながる言動が候補者の資質に合わない」とみなされたのである。

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そこで黄之鋒氏は、同志である林浩波氏を代理候補に立てた。そして、林浩波氏は見事、当選を果たした。

もう一つは、屯門楽翠選挙区だ。

ここから出馬したのは、「最も過激な親中派」こと何君堯立法会委員。11月6日朝、何氏は選挙演説中、何者かにナイフで刺され、病院に運ばれた。この事件は、自作自演説まで飛び出し、注目を集めていた。

結果は、何君堯氏は落選。代わりに民主派の盧俊宇氏が当選した。

選挙委員会のポスター
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投票カード
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