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積水ハウスの地面師事件、「封印」された「内部文書」を全部明かす!

そこには社長の責任をめぐる文言が…

積水ハウス事件、「封印」された内部文書を入手!

積水ハウスの地面師事件で、その全容解明を目指した同社の調査対策委員会が、調査段階で「調査報告書」に当時社長だった阿部俊則会長の責任をより具体的に指摘しようとする動きがあったことが筆者の取材で分かった。

積水ハウスの阿部俊則会長〔photo〕gettyimages

積水ハウスは調査対策委員会が取締役会に提出した「調査報告書」をいまだ公表していないが、筆者はこれまで入手した調査報告書の内容を詳報しながら、積水ハウス経営陣の〝隠ぺい体質″を指摘してきた。

調査報告書には阿部俊則氏の責任が明確に指摘されているのだが、このほど取材によってその調査報告書にはもうひとつの「原案」があったことが判明、筆者はその「原案」を入手した。

そしてその「原案」の中身を見ると、阿部氏の責任について、その根拠が、辛辣に記述されていたのである――。

 

本稿ではその「原案」の中身を詳述するが、まずは積水ハウスの地面師事件の経過と調査報告書をめぐる最近の動きを、説明しておこう。

そもそも積水ハウスの調査報告書とは、積水ハウスで2017年6月に発覚した地面師事件についてその全容解明を目指した調査対策委員会によって作成されたものだ。

積水ハウスは地面師グループによる詐欺によって、偽物の所有者と取引を行い55億5900万円の被害を受けた。不動産業界のリーディングカンパニーが詐欺に見舞われ、闇の世界に資金が流出したわけなので、これだけでも深刻な話なのだが、さらにその後、同社を襲った「内紛劇」は事件の異様さを浮かび上がらせるものだった。