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その「ふらつき」「めまい」「立ちくらみ」放っておくと、死にますよ

それは大病のサインかもしれない
多くの高齢者が悩まされる「ふらつき」。いつも現れる症状だからこそ、つい、慣れてしまって、放っておいてしまいがちだ。しかし実は、ふらつきこそが、身体が内側から発する大病のサインなのだ。

初期の胃がんが見つかった

「先日、ゴルフのラウンドに行ったときのことです。16番ホールから次のホールへ移動するときに、クラクラと立ちくらみのようなめまいがして、ふらついたのです」

北原利久さん(仮名、72歳)は、こう振り返る。

「私は70歳を過ぎたいまでも仕事を続けていて、何よりも健康に気を付けている。急に立ちあがってめまいがしたならまだしも、普通に歩いていただけなのにフラフラしたのはいままでにないことだったので、気にかかったのです。

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最終ホールまで回ったときには冷や汗が出たので、『ちょっとした症状とはいえ、念のために』と病院を訪れました。

 

血液検査を受けると、医師からヘモグロビンの値が、通常の半分ほどにまで下がっていると告げられ、翌日、胃カメラで診てもらったところ、ステージIの胃がんが見つかりました。腫瘍からじわじわと出血し、貧血になってふらつきが起きていたのです」

65歳以上の人の約3人に1人が、めまいやふらつきを訴えているというほど、高齢者にとってふらつきは馴染みのある症状だ。しかし、だからといって、甘く見てはいけない。60歳を過ぎて、こうした身体の異変を「たいしたことない」と考えていると、死に至る病を見逃してしまう。

「ふらつきやめまいは、耳や眼、脳などさまざまな器官が原因となって起こります。なかでも緊急性が高いのが、消化管出血です。胃、食道、大腸、直腸などで出血が起きると、血圧が下がって脳に血液が回らなくなり、ふらつきが起きます。すぐに止血して、輸血を行わないと、命を落としかねません」(洛和会丸太町病院救急・総合診療科部長の上田剛士氏)