その輝きは日本人離れしているのに
みんなどこかが日本的
芯が強くて嫋やかで。世界に誇れる日本の才能たちは、意外にも先進性に満ちていた
男女平等ランキングで日本は110位と低迷、でも逆に世界での日本女性の活躍は本当に目覚ましい。スポーツ界で女性の活躍は改めて説明するまでもないが、様々なジャンルで眩しい才能が脚光を浴びている。それも意外にも極めて先進的な存在として。
スプツニ子!さん
例えば、スプツニ子!さん、伊Rolling Stone誌“今後10年に最も影響を与えるデザイナー20人”、仏Le Figaro誌“世界の才能ある30歳以下の女性30人”、ニューズウィーク日本版“世界が尊敬する日本人100”と世界基準の絶対評価を集めているアーティストである。その作品は既成概念を根本から覆すもので、どのジャンルにも入らない。だから「理系アーティスト」という位置づけもされるが、今後どんな方向に発展していくのか、想像もつかない人。
蜷川実花さん
一方、写真家として世界が注目し、日本の映画界に他を圧倒する独創的なジャンルを作り上げたのが孤高の人、蜷川実花さん。天才的な色彩感覚で生み出す華麗なるジャパネスクをそのまま映画で表現できるとてつもない才能だ。
脇園彩さん
クラシック音楽界ではピアニストの故・中村紘子さん以降、世界で活躍する演奏家は少なくないが、日本人の世界進出は難しいとされてきたオペラ界で“新星”登場と注目を浴びるのが、本場イタリアで歌う脇園彩さん。
渋野日向子さん
笑顔で世界を魅了したゴルファーの渋野日向子さん同様、輝くような存在感そのものは日本人離れしている。
三浦瑠麗さん
また世界における日本の立場を誰より鋭く説くことで各メディアからひっぱりだこの国際政治学者、三浦瑠麗さんは、日本語の“凛とした”という表現がぴったりの美人。目に見えない日本の女性差別も頭脳と言葉ではねのけられる稀有な人だ。
かくして世界に誇れる日本女性はみな芯は強く物腰嫋やか、そのバランスのとれた印象美に私たちはひたすら心を奪われるのである。
●情報は、FRaU2019年12月号発売時点のものです。
Photograph:Shoichi Kondo Composition & Text:Kaoru Saito Edit:SAITO OFFICE