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「銀河」「36ぷらす3」、“お値打ち”観光列車が激アツの予感!

JR西、九州がこぞって発表
野田 隆 プロフィール

観光列車ブームは次のステージへ

観光列車というと、風光明媚な非電化のローカル線を活性化する意味もあって、これまではディーゼルカーが多かった。JR東日本の「トランスイート四季島」のように電車を基本としつつもディーゼルエンジンを搭載した車両も登場したが、銀河と36ぷらす3は、2つとも電車である。予算面の理由もあるのだろうが、敢えて走行区間が限定される電車にした理由は何だろうか。

 

電化区間だけでも充分観光地があり、非電化ローカル線には専用の観光列車があるので、競合しないための方策かもしれない。機関車が極端に少なくなり、新造もなくなった現在、動力分散方式以外考えられなくなり、幹線を長距離移動するには電車の方が便利だということなのであろう。

2つの列車の期待が高まる一方で、気になるのがJR東日本の動向である。今のところ何の動きもなさそうだが、広いエリアを走るだけに、ぜひともカジュアルな長距離観光列車の登場を期待したい。惜しまれつつなくなった寝台特急「あけぼの」の代替となるような観光列車、常磐線経由で被災地を経由して東北へ向かう長距離列車などいくらでもルートが考えられるだけに、正式な発表を楽しみに待ちたい。

「THE ROYAL EXPRESS」は2020年に北海道を走行予定(写真:東急)

さらに、観光列車が一番似合うのが北海道である。廃線ばかりが話題となり、後ろ向きの姿勢が目立つけれど、ようやく2020年には借り物の車両とはいえ、伊豆を走っている「THE ROYAL EXPRESS」が、ディーゼル機関車の助けを借りつつ北海道を1周することになっている。観光列車の需要を探る試験走行的な意味合いもあろうが、成功させて本格的な長距離観光列車誕生へとつなげればと思う。

カジュアルな長距離観光列車が2つ相次いで登場することで、人気の観光列車ブームも新たな段階に入ったようだ。2020年は、今後の動向に、ますます目が離せなくなる年かも知れない。