日本発の「心地よさ=Luxury」「ほんもの=Authentic」についての大特集をFRaU2019年12月号でするにあたり、美容企画は齋藤薫さんに責任編集していただきました。「今、日本のメーカーは、美容の世界に大変な革命を起こしているんです」という、齋藤さんの熱いメッセージを体感してください。

日々の何気ない所作にも心が
宿らないといけないという教え

肌本来の美しさを引き出すという不動の価値を提案。さわやかな香り、なじみのいい感触で、世界中で愛されているベストセラー美容液。アルティミューン パワライジング コンセントレートN 50ml ¥12000/SHISEIDO ☎0120-587-289

日本の美は相手を敬う気持ちから生まれること、日本の美を作った資生堂が教えてくれた

ひょっとすると日本の美しさを1番知らないのは、私たち日本人なのかもしれない。世界がなぜ日本を賛美するのか? 本当の理由を知らないのは日本なのかもしれない。それを教えてくれるのがジャパニーズ・ビューティー・インスティチュート。美の伝道師たる資生堂が“日本の美の何たるか?”を世界に発信すると同時に、言葉と映像と、根底にある哲学で私たちにも具体的に見せてくれるのだ。それは、日本人の美意識を育ててきた資生堂だから紡げる、一つの壮大な研究成果であり、どこにもない美の教典といってもいいのだろう。

この素晴らしい活動が何より強く訴えるのは、「美しさには心が伴わなければいけない」ということ。日本が古来より大切にしてきた「心技体」のように、形と行ない、そこに心が伴ってこそ相手に伝わる美しさとなることを、それは教えてくれる。だからこそ「美は一つのおもてなし」なのだと。お辞儀もそう。何気ない行為の形の美しさに魂が宿る、だから思いが相手に伝わり、礼儀になる。そう考えると私たちの日常的な行動、所作の一つ一つに意味があり、心を込めないといけない理由も見えてくる。

たとえば、食卓の一汁三菜にも所作を無駄なく美しく見せる配慮が息づいているように。一方で、「人を敬い、自然を敬うこともまた美と直結してくる」とする教えで、自分を取り巻く森羅万象への向き合い方が変わってくる。つまり美の追求は生き方を正してくれることにもなるのだ。生き方さえ問う日本の美、だから世界がリスペクトするのである。