発売当初から緑色は使われていて、途中で現在のデザインに変わったのですが……いつから今のデザインになったのかについては実は記録が残っていないんです。でも、おそらく30年以上は今のデザインが使われているかと思います。
弧を描いているデザインは拭くときの動きをイメージしていて、ほかのワイパー製品にも同じようにカーブを描いたデザインがよく用いられています。
人々に愛されるキムワイプを目指して
──SNSやブログなどで積極的にプロモーションを展開していらっしゃいますよね。でも一方で、これだけ普及していたらもう宣伝の必要はないのでは? とも思ってしまいます。
発売以来50年、おかげさまで、キムワイプは本当に多くのファンの方にご愛用いただいています。その感謝の気持ちをお伝えしたいということが大きいですね。同時に、「この先の50年も今と変わらず使い続けていただきたい、いつまでも愛され欠かすことのできない存在でありたい」との想いを込めて、いろいろな発信やコミュニケーションをさせていただいています。
SNSでキムワイプについてたくさんの投稿をいただいているのも、とてもありがたく嬉しく感じています。中には本来の用途とは違った使い方をされている投稿もあるので、メーカーとしてはコメントできないことも多いのですが……(笑)。投稿のひとつひとつに皆様からの愛を感じて、いつも感動しています。
キムワイプは、これからもこの先も、研究を頑張っている皆様をいつもそばで応援していきたいと思っています。キャンペーンの景品を、研究室で使えるものや長く身近で役に立てそうなものにしているのもそのためです。
──今後の展望があれば教えてください!
当社は、キムワイプのほかにも時代の変化に対応しながらさまざまなワイパー製品を作ってきました。ですが、やはり品質や作業性、使い勝手の良さなどさまざまな面を考慮しても、研究室でベストマッチするのはキムワイプだと思っていますし、多くの方にそう思っていただけているのではないかと感じています。
先ほどもお話したように、シートに関しては“変わらない”ことも価値のひとつになっているため今後も大きな変更はないかもしれませんが、一方で“より良いキムワイプ”を追求していかなければならないとも思っています。
使いやすさなど、紙質も含めて、これからもお客さまが本当に求めるキムワイプを追求していきたいと考えています。