取り出し口を少し広げてシートをスムーズに出せるようにしたり、箱にミシン目を入れることで捨てるときに畳みやすくしたりしています。ちなみに、取り出し口が広くなったことでシートが箱にこすれにくくなり、発塵もより少なくなりました。

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現在(2019年時)は、50周年を記念した特別デザインパッケージの商品を発売中です。
「足と質」がキムワイプを普及させた
──キムワイプのない実験室はないといっても過言ではありませんが、誕生以来、ここまで世の中に浸透するまでの経緯はどのような感じだったのでしょうか?
現場の営業担当者が全国の研究室をくまなく回ったことが大きいのだと思います。
そして、実際に使っていただいて、吸収性の良さや発塵の少なさ、実験で使うことへの安心感など、品質的な評価をいただけている結果だと思います。
キムワイプが誕生したのは1969年で、ティッシュペーパーが生まれたのは1964年。日本で初めてティッシュを発売したのもキムワイプと同じ当社なんです。
今ではほとんどのご家庭で当たり前のようにティッシュが使われているかと思いますが、誕生時期はキムワイプとそれほど変わりません。そう考えると、世の中にティッシュが広まったのと同じように、キムワイプも実験の現場で当たり前のようにお使いいただけるようになったのかもしれません。
「キムワイプに見える」が反響
それから、嬉しいことにパッケージの色や形にもすごく愛着を持ってくださる方が多いというのも、たくさんの方に使い続けていただいているひとつの理由になっているのではと思っています。
──たしかに、ラボ以外で、たとえばホームセンターなどでキムワイプが売られているのを見かけると、嬉しくてテンションが上がります! それに緑色・黄緑色のラインを見るとついキムワイプを連想してしまいます。
SNSでも、「電車がキムワイプカラーに見えた」など、色のイメージに関する投稿を非常に多くしていただいています。そういう意味では、この色合いが研究者のみなさんの心を癒やしているのでは……という説もあります(笑)。
「実験室にいると白や黒のものに囲まれるので、そこにキムワイプの緑があると印象に残るし、癒やされる」というような声をいただくことも多いんです。
──ちなみに、あの色合いとデザインになったのはどうしてだったのですか?