メンタルが強い子の親が、絶対に子どもを「特別扱い」しないワケ

むしろ愛情過剰な親が子どもの毒になる
エイミー・モーリン プロフィール

あなたはどうだろう? 溺愛とまではいかなくても、「あなたは特別な子だよ」というメッセージを子どもに送っていないだろうか。次の文章に当てはまらないか、考えてみてほしい。

〇わが子をほめちぎって、持ち上げるのが好きだ。
〇何をしている最中でも、わが子に求められたら、快く中断している。
〇子どもがやりたがるいろいろなことをするために、多くの時間を費やしている。
〇うちの子は、たいていどんなことでも平均を上回っている、と思う。

そのほめ言葉が子どもをうぬぼれ屋にする

1990年代には、自尊心の低さが問題とされていた。その対策として、子どもたちは「あなたは特別だ」と教えられた。みんながトロフィーをもらい、「ナンバーワンだ」と保証してもらえた。そうこうしているうちに、健全な自尊心と、害をもたらす自己愛とがごっちゃにされてしまった。

『自己愛過剰社会』(邦訳:河出書房新社)を書いた心理学者のジーン・トウェンギによると、ここ数十年、欧米の子どもたちは分不相応なほめ言葉を浴びすぎて、自己愛をふくらませてしまっている。「子どもたちがすっかり高慢になってしまったのは、親たちのせいだ」とトウェンギは言う。

 

よくあるのが、親がこう誤解しているケース。「小さなほめ言葉が小さな自尊心をもたらすなら、大げさなほめ言葉は大きな自尊心をもたらすに違いない」。だから子どもに「今日はサッカーの試合で頑張ったね」と言う代わりに、「おまえは世界一のサッカー選手さ」と言ってしまう。しかしこういった分不相応なほめ言葉が、子どもを自己愛の強いうぬぼれ屋に育てるのだ。

火に油を注いでいるのが、ソーシャルメディアと自撮りの登場だ。多くのティーンエイジャーは、オンラインで有名になろうとし、ファンや「いいね」やフォロワーを獲得する競争に参加する。そうして「世界は私を中心に回ってる」という考えを、さらに募らせていく。