あなたの生活の中には「お茶の時間」ありますか? テイクアウトやペットボトルで手軽に美味しいお茶やそこそこ美味しいお茶を買って一息つくのも悪くない。でも、自分のためにお茶を淹れるそのひと手間とひとときがラグジュアリー。とっても豊かな時間です。今回は、自宅で楽しむ気軽なお点前と、多彩なお茶菓子をご紹介します。

緑を、風を感じながら
「自宅でお点前」

●お話を伺ったのは……
建築家・インテリアデザイナー
コマタトモコさん
アルド・ロッシ建築設計事務所を経て夫の横堀氏と横堀建築設計事務所を営む。住宅や店舗の設計、内装、家具デザインも手がける。ICSカレッジオブアーツ講師。愛犬は“ブク”。


ちょっと「お点前」は
立礼(りゅうれい)で

中学、高校時代には「茶道部」に所属していました。お抹茶は今も好きで、ときおり自分のためにお茶を点てて楽しんでいます。春や秋などの心地よい日には、窓を開け放ち「立礼」でお点前を楽しむことも。

お客様に出すお茶のセット。お茶は加賀棒茶、お菓子は『あけぼの』の季節の生菓子。

椅子に座ってお点前を楽しむ「立礼」は、茶道点前のひとつの形態で、明治5年、京都で万国博覧会が開かれた時に“外国の方にも気軽にお茶を楽しんでもらうために”と考案されたそうですが、今の時代のライフスタイルにあっていると思います。自分のためなら、正式な道具がなくても大丈夫。気軽に楽しめます。二年ほど前に、オフィスと自宅を実家のある田園調布に移しました。祖父母の代から通っている和菓子店『あけぼの』の季節の生菓子を買って、『いちょう』で器を探す。そんな、地元での何気ないひとときも“お茶”がもたらしてくれる豊かな時間です。

マイ「お茶箱」で
お茶の時間をピクニック気分に!

最近、お気に入りの茶碗や茶器を入れて茶箱を組みました。茶箱は、16世紀に千利休が野点に用いたのが最初だそうですから、ピクニック気分で。形式にしばられず自由に、自分らしく。テーマを決めて、例えばピンクで揃えてもいいし、キャラクターをテーマにしても楽しそうです。自分らしい茶箱が組めたらお茶の時間がもっと楽しくなるはずです。

コマタさんのマイ茶箱。「クリスチャン・ボルタンスキー展」で購入した、彼の作品をかたどったチャームを紐にあしらって。

今、子供の頃に使っていたバスケットを探して、もう一つ茶箱を組みたいと思っています。茶碗は岡晋吾さん、薄茶器は工房くさなぎさんの白漆の容器にして……と、楽しみです。 最近は、ペットボトルのお茶や水がたくさんあって手軽に、深く考えずに口にすることが多いと思います。

茶葉、お菓子、器……自分で選んで、考えて、ひと手間かけて味わう。そんなお茶の時間を楽しむことで、心も身体も健康になれそうです。