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いよいよ「50歳」が老後を左右する「運命の分かれ目」になったワケ

「6つのルール」を守れていますか?
荻原 博子 プロフィール

ルール②投資より繰り上げ返済で住宅ローンをなくす

ローン、キャッシング、クレジット……。お金を簡単に借りられそうな言葉がたくさん出てきています。ただ、どれも借りたお金を後から返さなくてはならない「借金」であることに変わりありません。

いまは、デフレという状況。しかも、超低金利で、普通預金では0.001%しか金利がつかない。一方、キャッシングをしたら、15%近い高額な金利を払わなくてはなりません。自動車ローンでも、3~6%はしますから、できれば自動車くらいまでは、貯金を下ろして現金で買うようにしましょう。

住宅ローンは、35年固定で1%から2%程度と、金利はかなり低くなっています。だからといって35歳で35年ローンを組むと、70歳まで年金生活の中でローンを返し続けなくてはならなくなるかもしれません。

住宅ローンを借りたら、とにかく早めに繰り上げ返済をすることが大切。たとえば、3000万円を35年、ローン金利1.5%で借りると、たかだか1.5%の金利と思っても、返す利息は35年間で858万円にもなります。

このローンを、借りてから3年経ったところで、100万円繰り上げ返済したとしましょう。そうすると、約60万円の利息が減少します。投資にたとえれば、100万円投資して、確実に160万円になるようなもの。つまり投資するより、繰り上げ返済したほうがずっと魅力的ということ。

この方法だと、返済期間が1年5ヵ月短縮され、70歳ではなく、68歳7ヵ月で住宅ローンは終了します。

ルール③子供を自立させる

年金生活で、負担の大きい住宅ローンが残っているのは怖いですが、それよりももっと怖いことがあります。それは、いつまでも自立できない子供が親元にいること。いま、社会に出られない「引きこもり」といわれる人が、40歳未満で推計約54万人。40~64歳で約61万人いるとされています。

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特に、引きこもりの中でも多いといわれる就職氷河期世代の40代が、あと10年もしないうちに50代になり、80代の親が50代の子供の面倒をみる「8050問題」がクローズアップされてくることが予想されます。

 

ただ、いまはインターネット社会になっていて、人と接して嫌な思いをしなくても、「クラウドソーシング」のように、ネットの中で仕事を見つけられる仕組みができています。こうしたものなら、人と会話をしなくても、技術を身につけておけば生活費を稼ぐことができるかもしれません。

子供がまだ小さいなら、子供の自主性を育ててあげましょう。「あれをしてはダメ、これをしてはダメ」と、親の価値観を子供に押しつけて育てると、ひ弱で大人の顔色をうかがうような子供に育ちやすく、そのひ弱さが仇となって社会に溶け込めなくなる可能性があります。危ないことは避けなくてはいけませんが、自分で考えて自分で行動できる子供に育ててあげましょう。

親が考える以上に、社会は過酷な状況で、もはや、学歴も関係なくなっています。いかにタフに世の中を生き抜いていける子供に育てられるかで、親の老後の幸不幸も決まってきます。そのような意味で、親子が共倒れしないためには、学歴よりも子供の「人間力」なり「生きる力」を上げることが大切です。