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「環境保護団体」の言う通りにしたら、本当に環境は良くなるのか?

飛行機には乗らず、肉も食わず…

絶滅を防ぐための抗議行動

Extinction Rebellion という環境保護運動のグループをご存じだろうか?

「我々は、生活基盤を破壊するあらゆる日常の行為を妨害する。この抗議活動は、各国の政府が正しい行動をするまで継続する。なぜなら、気候を救済するための、広範囲、および深部に達する変革を惹き起こす方法が、それ以外にはないからだ」

というのが、Extinction Rebellion の声明だ。

 

最近、CO2の削減を主張する環境運動は、どんどん過激になっている。「Extinction」というのは絶滅という意味で、「Rebellion」は反抗。「絶滅を防ぐための抗議行動」ということらしい。

Extinction Rebellion はイギリスで誕生し、同グループの主張によれば、その運動は2018年11月にドイツに上陸した。奇しくも、グレタ・トゥンベリ氏のFridays for futuer運動がドイツで始まった時期と重なる。今では、Fridays for future も Extinction Rebellion運動も、すでに世界の各地と連動している。

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10月7日、Extinction Rebellion はベルリンの交通の要所を占拠した。ベルリンの真ん中のティアガルテンという緑地帯の真ん中には、毎日、18万台の車が通過する重要なハブ地点があり、そこから放射状に道路が走っているのだが、その朝、彼らはその核の部分を封鎖して、1日中、首都の交通を妨害した。

デモはその後も13日までだらだらと続き、グループの発表では計6000人が参加したとか。主導したリーダー曰く、

「ドイツ政府の気候政策は失敗した。森の木々は燃え、海面は上昇し、海水は酸化し、世界中で野生動物が大量死している。人類の生命を脅かす破滅が我々に迫っている」

ドイツではCO2は思ったようには減っていない。だから、政府の気候政策が失敗したというのは当たっているかもしれない。

しかし、ブラジルの熱帯林が燃えるのは、過度な伐採による生態系の変化も原因の一つだし、土地の権利を巡る放火や、失火もあると言われる。一方、南太平洋の島の海岸の沈下は、無理な土地開発や、地下水汲み上げのせいも大きい。

 

そもそも、気温の変化や海面上昇は、産業革命で始まったわけではない。有史以来、常に起こっている。なのに、温暖化のせいでまもなく人類が絶滅するとは、どこかのカルト教団のお告げのようだ。CO2は住環境を改善するために削減すべきだが、地球を絶滅から救うためというのは飛躍しすぎではないか。

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