11月22日は「いい夫婦の日」。その名もずばり『1122(いい夫婦)』という漫画がある。渡辺ペコさんが月刊誌「モーニング・ツー」にて連載をしている漫画で、主人公は結婚7年目、30代の仲の良い夫婦だ。「セックスレスである」「互いに外での性交を容認している」ということをのぞけば――。

この漫画を「他人事ではない」と語るのがフリーライターの高橋りょうさんだ。実は様々な年代で「他人事ではない」と思う人が多くいるのではないだろうか。高橋さんの実体験をもとに、『1122』の何が響くのか、「夫婦の形」とは何かを考えてみたい。

いま、パートナーが
ハプニングバーに行ってるの

パートナーと、セックスはしたくないけど、別れたくもない。それは単なるワガママだと一蹴されるだろうか。

深夜の3時、私はいつもより少し夜更かしをして、彼の帰りを待っていた。ひとりでいると、いらないことばかり考えそうだから、地元の友達と3人でオンラインゲームをしながら時間を潰していた。

「実はさ、彼、いまハプニングバーに行ってるんだよね」

そう言うと、友達2人は少し引いたように「ええ?」と返した。ちなみにハプニングバーとは「出会い系バー」であって、その場での「ハプニング」を求めてくることが前提だ。当然その場で性的関係を持つことも多い。

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「私が行けばって言ったんだよ。興味があるって言うから、じゃあ行けばって」

それは確かに事実であった。彼がある夜「友達がさあ、ハプバーが面白いって言うんだよ」とまるで異国の話を聞いたかのように言うので、興味があるなら行ってみてもいいよ、と言ったのだ。クリエイティブな仕事をしている彼に、ちょっとは仕事の刺激になるかもしれないよ、なんてことまで言った。

それだけ聞けば、彼に無関心か、はたまた異様に寛容な彼女のように思われそうだが、私が彼の背中を押した理由は別にある。

その有り余る性欲を、どうか私に向けず、できれば外で発散してきてほしいと、そう願っていたからだ。