撮影/佐藤圭
# 動物

標高2077mの大雪山十勝岳を越えて渡っていく空の王者の勇姿!

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この時期は、海や川で魚を穫っているはずが…

すっかり雪に覆われた十勝岳の麓で、カメラを手にエゾユキウサギを探していました。

風のない穏やかな日だったのですが、急に山裾を風が駆け上がってきました。

 

ふと上空を見上げると、大きな猛禽類が二羽、帆翔しながら上昇気流に乗って、ぐんぐん上がって行きます。雲にも到達しそうな高度です。

もしや?と思い、双眼鏡を覗くと……。

オオワシの成鳥です!

翼を広げると2m越え。黒い畳が飛んでる感じです
 

晩秋にロシアから渡って来て、北海道で冬を越すオオワシは、この時期、海や川で鮭などを捕食して栄養を蓄えているはずです。

でも、ここは北海道のど真ん中です。こんな内陸を通って渡って行く姿を見るのは、初めての経験です。

標高2000mを超える十勝岳の稜線の遥か上空を越えていくとは! 

さすが日本最大の巨鳥、僕の想像を越えていました。

たぶん、お気に入りの越冬地は道東にあるのでしょう。

今頃、十勝川で鮭を捕食しているかもしれませんね?

オオワシが去り、写真を見返すと、空を舞うオオワシは撮れましたが、山をバックに舞うオオワシの写真がない……。

これは、十勝岳を越える姿をとらえたことにはならないと、ガックリ落ち込んでいると、カラスが騒ぎ出しました。

あわててカメラを構え、その方向に集中します。

次の瞬間、ガレ場の裏から畳のように大きな鳥が飛び立ちました。

あわててカメラを向け、山の稜線が背景になるように連射しました。

大雪山十勝岳上空を帆翔するオオワシ
 

僕の失敗をカバーしてくれるように、山の稜線の上を華麗に帆翔してくれたオオワシ。

おかげで、2000m級の高山を越えるオオワシという珍しい写真を撮ることができました。

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