写真=ロイター/アフロ

法王来日!フランシスコの愛弟子が語る「法王の好きな聖書の言葉」

法王は「日本人の拝金主義」にNO!

映画にもなった軍事政権下時代の法王の苦悩

2019年11月23日から4日間の予定で、ローマ法王フランシスコが来日する。前回は、フランシスコ法王の愛弟子であるアイダル・ホアン神父(上智大学神学部教授)の独占インタビューをご紹介した。(「38年ぶり来日!天皇とも面談する「ローマ法王」 愛弟子が語る素顔」)  

アイダル神父は、アルゼンチンで神学生時代に現法王から直接の指導を受けて今も交流が続いており、今回の来日でも重要な役割を果たす。

実はこのインタビュー直後に、二人のアルゼンチン時代の法王の愛弟子が参加した上智大学主催のプレスセミナーに参加して法王の素顔を取材した。

その一人が前回インタビューしたアイダル・ホアン神父で、もう一方がアイダル神父の先輩にあたるデ・ルカ レンゾ神父(イエズス会日本管区長)である。

 

この上智大学のプレスセミナーで、私はアイダル神父の印象的な言葉に出会った。

それは「世界は畏れの上に建てられている」という言葉だ。

「畏れるから、人はお金に執着したり、武器をもったりする。その象徴が核の保有。でも、それを乗り越えて人を信頼し、ドアを開けよう、いろんな偏見を乗り越えて一人の人間としての相手に心を開こうと教皇はいつも言っています」と。

「ロックスター法王」と呼ばれるほどの人気だ(写真=ロイター/アフロ)

アイダル神父は続けた。
「もちろん、それはとても恐ろしいことでもあります。私がまだ学生だったとき、軍事政権の直後ですが、院長(フランシスコ法王)は学校に保護を求めてきた外国人などを何人も、しかも何年も匿っていました。我々はその人たちと暮らしていたのです。ふつうに考えたらあり得ません。何かを盗まれたり、何か危害を加えられることもあるかもしれない。でも院長は『彼らはそれを必要としているのだから、助けるべきだ』と。そういうことができる人なのです」と、フランシスコを語る。

アルゼンチンでは長い間軍事政権が続き、フランシスコも軍事政権と神父、信者の間で苦悩したと伝えられる。その様子は、映画『ローマ法王になる日まで』で詳しく描写されている。