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「死ぬ場所」がない…! 日本全国で「看取り難民」47万人の衝撃度

看取りたい家族が知っておくべきこと
黒田 尚子 プロフィール

最先端の在宅医療

さらに、やまと診療所が、ほかの施設と異なるのが、無資格でも医療の現場で活躍できる独自の制度「在宅医療PA」(=Physician Assistant)を導入している点である。

PA自体は、医療アシスタントとして米国では集中治療室や点滴管理などの医療行為が行える国家資格としてすでに普及しているという。

日本にはない資格だが、同診療所独自の教育プログラムによって、未経験・無資格から始められ、3年間研修受講や現場での経験を積み、認定PAを目指す。現在、同診療所に勤務するPAのうち約3分の2が、医療・介護系ではなく異業種からの転身だそうだ。

 

PAの役割は、在宅医療の補佐業務に加えて、意思決定支援、環境調整など。

訪問診療は、医師1名とPA2名の3名で行い、医療的なことは医師がすべて行うが、それ以外のさまざまな業務―車の運転や医師のかばん持ち、カルテ記入、患者さんのバイタル測定、患者さんとのコミュニケーション、事業所との連絡等々―を一手に担う。

在宅医療PAを導入するメリットは、医療現場の効率が向上するという点である。
PAのサポートによって、医療重症度の高い患者さんを短時間で診ることが可能となる。また、患者さんとのコミュニケーションをPAが担うことで、個々の医師は、コミュニケーション能力が問われることなく、質の高い医療が提供できるというわけだ。

要は、役割分担を明確に分けて、医師は医療的な部分に注力すればよい。

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